ネットで稼ぐことは詐欺が多い?騙されないために

ネットで稼ぐことは詐欺が多い?騙されないために

インターネットの求人のなかには、利用者からお金を騙し取ろうとする悪質なものもあります。そういった被害にあわないように、注意点を確認しておきましょう。とくに働く前にお金を請求してくる業者は危険です。

働く前にお金を支払う仕事は危険

仕事をする前に金銭を求めてくるような業者は、詐欺の疑いがあります。副業は投資とは違い、お金をもらうことはあっても支払うことはありません。働く前に「研修費」「材料購入費」などと言って金銭を求めてくる業者は、自分たちだけが利益を得ようとしています。
お金を払ったのに報酬がもらえない、ということもあります。制作物の完成度が低い、プロジェクトが白紙になったなどと言えば、法律ではこれを追求するのは困難だからです。そのため、今も多くの悪徳業者が、副業目的の人々を狙って詐欺をおこなっている実状があります。

危険な仕事の例

危険な仕事の4つの例を一緒にみていきましょう。

マルチ商法

別名「連鎖販売取引」とも呼ばれる、代表的な詐欺商法のひとつです。販売業者の会員となって、まず自分が商品を買い取り、それをまた別の人に売りつけます。そして売った相手が会員となり、また別の人に売った代金に対しても、マージンが入ってくるという仕組みです。売買契約のために法的な規制が難しいものですが、ほとんどの人が在庫を抱えて損をし続けることになります。

ホームページ制作を利用した詐欺

ネットショップや求人情報サイトのホームページ作成を依頼し、サービスの制作費や宣伝費を負担してほしいというものです。しかし途中でプロジェクトが打ち切りになったり、制作したサイトの完成度が低いといった理由で、報酬が支払われません。

在宅ワークを利用した詐欺

仕事に必要な機材、研修、手続きに必要な費用を支払って、あとでできあがったデータや商品を買い取るというものです。しかし完成した商品を適正価格で買い取ってもらえることはなく、結果的にいくら働いても元が取れません。

資格取得を利用した詐欺

資格を取ればすぐに仕事を紹介するという契約で、教材を売りつけるというものです。行政書士や公認会計士などの専門的な資格から、簡単なパソコン入力の資格まで、種類はさまざまですが、資格が取得できることも、仕事を斡旋されることもありません。

副業で失敗しないための防衛術

それでは、副業で失敗しないためにどのようにしたら良いのでしょうか?

働く前にお金を支払わない

上記でも紹介したように、事前にお金を請求されるような副業は危険です。一度でも銀行口座を教えたり、お金を振り込んだりすれば、その後も詐欺グループのターゲットにされる危険もあります。副業をするなら、無料ではじめられるものを選びましょう。

違法行為をおこなわない

密輸に協力したり、オークションで違法商品を売りつけたりといった副業には、絶対に関わってはいけません。著作権を無視した違法アップロードなども同様です。これらは違法だと認知していなくても、詐欺グループの共犯者として罪に問われます。

珍しすぎる仕事には手を出さない

ネットで紹介されている副業の中には、非常にマイナーなものもあります。しかしそれらは情報が少ないぶん内容をごまかしやすく、詐欺をしやすい職種でもあります。知らず知らずのうちに違法取引に関わってしまうこともあるので、内容がイメージできない珍しい仕事は避けたほうがいいでしょう。

まとめ

副業は本業とは違い、リスクを追わずに地道に報酬を得るものです。お金を払えばあとは自動的に大金を稼ぐことができる、という仕事はありえません。ネットで副業をするなら、甘い文句に惑わされず、小さな仕事で少ないお金を稼ぐことからはじめましょう。